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黄斑前膜

どういう病気ですか?

眼内に入った光は眼底に到達し、網膜の中心で「黄斑」と呼ばれる場所に集光します。ここは視力と色覚を司る、錐体という視細胞が密集しています。デジタルカメラの画素が集中していると考えてよいでしょう。この黄斑の網膜の表面にセロファンのような膜が張ったのが「黄斑前膜」です。黄斑前膜があると、薄い膜がかかったような症状でます。前膜が収縮すると、網膜にしわができ、画素の配列が乱れます。この結果、「線が波打って見える」、「膨らんで見える」、「とにかく見えづらい」という症状がでます。自然治癒はありません。

手術はいつすべきでしょうか?

黄斑前膜は放置しても失明することはありません。しかし、進行すると、視力は0.5〜0.6に低下します。また片眼の歪みがひどくなると、両眼視がつらくなり、片目をつむって見た方が楽になります。黄斑前膜があっても、自覚症状がなければ、経過を見ます。一方、歪みや膨らみの自覚症状がある場合は、視力がよくても手術を勧めています。黄斑前膜が軽症で、その期間が短いほど、術後の回復が早くなります。その逆の場合は、術後も歪みや大視症は軽減するものの、なかなかなくなりません。両眼視した場合に気にならなくなれば可ということになります。

どういう手術をするのですか?

治療は内視鏡で眼内に入り、硝子体と呼ばれるゼリー状の組織を切除し、網膜表面のセロファン膜を除去します。